『僕はイエス様が嫌い』の奥山大史さんが監督を務め、池松壮亮さんが出演、ハンバート ハンバートさんの代表曲と同名タイトルの映画『ぼくのお日さま』の公開が決定しました。
映画『ぼくのお日さま』は、雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フュギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川の3人の視点で紡がれる物語。
奥山監督が子供の頃に約7年間フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長を描きたい」と本企画をスタート。本作の主題歌「ぼくのお日さま」は、ハンバート ハンバートさんが2014年に発表したアルバム「むかしぼくはみじめだった」に収録された楽曲で、監督がプロットを考える中でこの曲と出会い、その歌詞を聞いた途端、「主人公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」といいます。
一方、本企画をスタートさせる前後に、奥山監督が総監督を務めたHERMÈSのドキュメンタリーフィルム「HUMAN ODYSSEY 」で池松さんと撮影を共にした際、奥山監督が池松さんの佇まいに魅せられ、この物語に大人の目線を加えたいと思ったことから「夢に敗れた元フィギュアスケート選手のコーチ」という池松さんが演じるキャラクターが生まれました。
また、デビュー作『僕はイエス様が嫌い』に続き、本作でも監督、撮影、脚本、編集を手がける奥山監督は、スケートを滑りながら、カメラを回しています。
本作は、釜山国際映画祭2022 で行われた世界40カ国288企画からなる「Asian Project Market 2022」で「ARRI アワード」 を受賞しているほか、これまで濱口竜介監督、三宅唱監督らの作品を世界へ紹介してきたフランスの会社シャレードによる海外セールスも決まっており、黒沢清監督や深田晃司監督の作品をフランスで公開してきたアートハウス・フィルムズの配給により11月にフランス公開される予定です。
あたたかくて懐かしい。でも、誰も観たことがない“新しい”日本映画が誕生しました。映画『ぼくのお日さま』は《今秋》テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテ ほかにて全国公開となります。