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第77回カンヌ国際映画祭へ正式出品決定!

2024/04/11(木)

映画『ぼくのお日さま』が、フランス現地日程の5月14日(水)から5月25日(土)まで開催される第77回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されることが、本日行われたカンヌ国際映画祭の公式記者会見で発表になりました。

今年、俳優で監督のグザヴィエ・ドランが審査員長を務めることでも注目される「ある視点」部門へ、日本人監督の作品が出品されるのは、2022年の早川千絵監督『PLAN 75』以来2年ぶりとなり、今年2月に28歳になった奥山大史監督は、カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「ある視点」部門に、日本人監督として《史上最年少》で選出される快挙となりました。

「ある視点」部門は、過去の日本作品では北野武監督『ソナチネ』や黒沢清監督『トウキョウソナタ』、是枝裕和監督『空気人形』など世界に名を響かせる日本を代表する監督たちの作品が選出されてきており、近年では特に、新しい映画監督を国際的な舞台へと輩出する部門として注目され、今年は、2000本以上の作品の中から選ばれました。

記者会見の中で、「Hiroshi Okuyama」と名前が呼ばれると、カンヌ国際映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモー氏から「コレエダ(是枝裕和監督)の再来だ。10分もみればこれがまさに映画であることが分かる。今回の「ある視点」部門の選考に共通して見られた点だが、携帯でも映画が観られる時代に、本作は特にシネマトグラフィを感じる作品だった。ぜひとも大きなスクリーンで見てほしい。」と選出理由が述べられました。

本作の奥山大史監督、池松壮亮さん、主題歌のハンバートハンバートさんから喜びのコメントが到着!

荒川役/池松壮亮さんコメント

映画そのものを祝福してくれるような世界最高峰の地で、自分にとって本当に大切な作品を、様々な国の映画人、映画ファンにみていただけること、大変光栄に思っています。奥山さんをはじめ、主演の敬達、希亜良、キャストスタッフ、この映画に関わった全ての方々と、この喜びを分かち合いたいです。

主題歌/ハンバート ハンバート 佐藤良成さん コメント

週末になると渋谷に出かけミニシアターで映画を観ていた高校時代の私にとって、カンヌの「ある視点」は“いい映画”の指標のような存在でした。その「ある視点」に「ぼくのお日さま」が選ばれるなんて、嬉しすぎて恐ろしいです。

主題歌/ ハンバート ハンバート 佐野遊穂さん コメント

私たちの作品が、発表から10年後に一本の映画になり、それがカンヌ映画祭の出品作となって、またたくさんの人たちと出会う事になるなんて、こんな幸せなことはありません。子育てをしていると、子どもによって自分の世界が広がる事がしばしばあるけれど、それに似た感覚です。

監督・撮影・脚本・編集 / 奥山大史さん コメント

光栄の至りです。「月の光」が繰り返し流れる本作ですが、カンヌのドビュッシー劇場が初上映の場になるとは夢にも思っていませんでした。物語のインスピレーションを与えてくださったハンバート ハンバートさん、ずっと力強く背中を押し続けてくださった池松さん、そして、共にこの映画を作り上げてくださった皆さん。ここまで連れてきていただき、心から感謝しています。